その他
「患者家族滞在施設スタッフ養成事業」が「独創的な事業」として評価されました。
2016.05.19
その他
2014年度に、独立行政法人福祉医療機構からの助成を得て実施した「患者家族滞在施設スタッフ養成事業」が、「独創的な事業」として評価されました。
病気の子どもと家族の「日常」を支えるファミリーハウスでは、利用者対応やボランティアコーディネートなど活動の中心を担うスタッフが専門性を持っていることが必要です。本事業で、過去24年間の活動を通じて構築してきた専門性を明文化し、育成プログラムをつくったことが評価されました。
ファミリーハウスについては、医療政策としても注目度が高まっており、より一層の専門性向上が求められています。これを第一歩に、引き続き育成プログラムの改善に取り組んでいきたいと考えています。
【評価コメント】
小児がん拠点病院等の下支えとなる滞在施設の専門性を明文化し、全国の滞在施設運営団体と共有した事例
小児がんや難病により長期入院が必要な際の家族の経済的・心理的負担の軽減をはかるための滞在施設が全国の様々な団体により運営されている。
滞在施設は、家族の宿泊施設という機能にとどまらず、患者家族への寄り添いも重要となる場合も多い。助成事業では、これまで行ってきた実践を基に専門家の協力を得ながら、スタッフに求められる基本的なマインド・スキル・知識を整理し、ハンドブックを作成するとともに全国の滞在施設と共有した。
小児がん拠点病院等の医療政策的観点から患者家族の長期滞在施設の重要性は高まっているが、滞在施設の設置の明確な基準やスタッフの専門性について明文化されたものがない。
このような現状に対し一石を投じた事業であり、今後ハンドブックの活用による更なる専門性の構築とスタッフへの共有や継承が期待される事業であった。